2019年2月寄稿分

2019年 3月 19日

寒気冴える 二月の花

日本列島は季節的に、最も寒い2月に入りました。北海道や日本海側の本州は、今年も積雪の報道が盛んです。

東京では青空の下、関東の空っ風が歩く人々のマフラーを揺らしています。そして九州の平地でも時々、雪が降り氷が張ります。このような冬でも、植物は雪にも氷にも負けないで、冬に映える花を咲かせ、蕾たちは間もなくやってくる東風を待っています。

佐賀の武雄温泉の傍にある武雄神社では、ピンク色のサザンカが横なぐりの風雪の中で凛々しく咲き・・・、福岡の筥崎では黄色のフクジュソウが、雪どけを促すように開花し、九州がんセンターではカンヒザクラ(寒緋桜)がその名のように緋色の蕾や若い花弁を開かせています。阿蘇の山裾では、まだ白色を帯びたミツマタが房状の蕾を微かに揺らし、東京の江戸城の濠端では、マンサクの細長い花弁を四方に広げていました。その脇をランニングの人たちが通り過ぎてゆきました。

さあ、来月は春が訪れます。

癒し憩い画像データベース/寒気冴える 二月の花

カンヒザクラ(福岡・九州がんセンター)
福岡県福岡市南区・九州がんセンター https://iyashi.midb.jp/detail/148854
サザンカ(佐賀・武雄神社)
武雄市武雄町武雄・武雄神社 https://iyashi.midb.jp/detail/322254
フクジュソウ(福岡・筥崎宮)
武雄市武雄町武雄・武雄神社 https://iyashi.midb.jp/detail/85496
マンサク(東京 江戸城濠端)
千代田区・皇居外苑 https://iyashi.midb.jp/detail/101751
ミツマタの蕾(熊本・阿蘇野草園)
阿蘇郡高森町「阿蘇野草園」 https://iyashi.midb.jp/detail/193473

一行四窓

さまざまな心情、情景、移り変わりを表した「一行」の言葉と、その言葉からイメージする写真を「四つの窓」からの眺めに見立てて「一行四窓(いちぎょう しそう)」と名付けました。

  • 野原、水面や寺塔を、包んで流れ行く“あさぎり”
  • 水生の植物や魚たちを、やさしくなでてゆく“わきみず”
  • 風とたわむれる湖沼の“さざなみ”に、想い出も揺れる
  • 四季にそって、木々、花たちは、“いろどり”豊かに・・・
  • 花や落葉を、苔むした屋根や庭を、やさしく照らす“こもれび”

癒し憩い画像データベース/一行四窓

野原、水面や寺塔を、包んで流れ行く“あさぎり”
水生の植物や魚たちを、やさしくなでてゆく“わきみず”
風とたわむれる湖沼の“さざなみ”に、想い出も揺れる
四季にそって、木々、花たちは、“いろどり”豊かに・・・
花や落葉を、苔むした屋根や庭を、やさしく照らす“こもれび”