2019年10月
2024年 5月 17日
鮮やかさ増す十月の花
縦に長い日本列島のためか、10月は九州や東北では少し寒暖の差はあります。しかし、やはり過ごし易い本格的な秋が到来しました。大分の久住高原では、青紫色のリンドウが蕾を膨らましながら、控えめに花弁を開きました。佐賀の“いろは島”を見下ろす丘には、ジュウガツザクラ(十月桜)が、その名の通りj十月に咲いています。白くて重なり合った花弁が、海風にそよいで・・・。また山口にあるカルスト台地の秋吉台近くでは、多彩な色のコスモスが満開となって風に舞っていました。
東北に行けば、鳥海山の中腹でナナカマドの真っ赤な実たちが、秋の青空に映えています。そして秋田の男鹿半島にある入道崎には、ススキの穂波を通して白と黒の縞模様を持った灯台が、いつもの様に力強く立っています。その傍の草原では、アキノキリンソウ、ツリガネニンジン、タムラソウ、フウロなどの秋の花たちが、多彩な色で、深まり行く北の秋を惜しむ様に、ときおり揺れていました。
オヤマリンドウ
佐賀県小城市小城町岩蔵・江里山棚田
https://iyashi.midb.jp/detail/118418 |
|
コスモス
山口県美祢市於福町岡田
https://iyashi.midb.jp/detail/97127 |
|
ジュウガツザクラ
佐賀県唐津市肥前 いろは島展望台
https://iyashi.midb.jp/detail/370309 |
|
ナナカマドの赤い実
山形県飽海郡遊佐町吹浦字鳥海山 5合目「大平」と周辺
https://iyashi.midb.jp/detail/254282 |
|
男鹿半島「入道崎の秋の野草たち」
秋田県男鹿市 男鹿半島・入道崎
https://iyashi.midb.jp/detail/163831 |
一行四窓
さまざまな心情、情景、移り変わりを表した「一行」の言葉と、その言葉からイメージする写真を「四つの窓」からの眺めに見立てて「一行四窓(いちぎょう しそう)」と名付けました。
- 火山が造り、永年を経て表出した各地の岩石・海岸美
- 強い風と白波が立つ襟裳岬、夏から秋は、可憐な野草たちが咲いて
- 雪にも負けずに咲く梅の花、皆に暖かい春を運んできますよ
- 変化に富むカルスト地形の羊群原や鍾乳洞、地球の歴史が織りなす景観
- 優雅な大内文化が宿り、四季の流れを告げる瑠璃光寺の五重塔
火山が造り、永年を経て表出した各地の岩石・海岸美 | |
強い風と白波が立つ襟裳岬、夏から秋は、可憐な野草たちが咲いて | |
雪にも負けずに咲く梅の花、皆に暖かい春を運んできますよ | |
変化に富むカルスト地形の羊群原や鍾乳洞、地球の歴史が織りなす景観 | |
優雅な大内文化が宿り、四季の流れを告げる瑠璃光寺の五重塔 |